NIPTは新型出生前検査とも呼ばれ、採血を行うだけで胎児に疾患がないかを調べることができる検査です。2013年から日本でも行われ始めて検査を受ける人の割合は増加傾向にあります。
母体の血液には胎児のDNAも混ざっておりそのDNAを検査することによって疾患だけではなく性別を調べることも可能です。性別が早めに分かれば赤ちゃんの名前を早くから考えたり、ベビー用品など産後のための準備もしやすくなります。
ではNIPTを受ける際に疾患を調べずに性別だけ調べることもできるのでしょうか?
NIPTで性別判定のみできるか
通常は超音波エコー検査を受けて性別が伝えられますが、赤ちゃんの向きや脚の閉じ方によってなかなか性別が分からなかったりすることも多く、大体5~8か月の間に性別は告げられます。性別が最後まで分からなかったという人もいます。
早く性別を知りたい・正確に知りたいという人にとって妊娠10週から受けられて99%正確といわれているNIPTは受けてみたいと思える検査ですが、NIPTは元々胎児の疾患を調べるための検査であるため、性別判定を行うためだけにNIPTを受けることを推奨している施設はありません。
気軽に性別判定だけのためにNIPTを行って万が一何かの疾患が見つかった場合に妊婦や家族がそれを受け止めることができるかという問題や倫理的な問題もあります。
また、NIPTの料金は病院ごとに異なりますが10~20万円かかるため、性別判定のためだけにNIPTを行うというのは費用面での負担も大きいです。
認可施設ではNIPTの検査に性別判定は含まれていないため、どうしてもNIPTを性別判定のために受けたいという人は非認可施設で相談してみましょう。費用を抑えたい場合には性染色体異常症と性別判定のみを調べるというプランがある施設もあります。
性別判定できない場合
NIPTの検査内容は病院によって様々ですが、性別判定を受けられないことがあります。
性別判定を行っていない施設もあれば、基本の検査では性別判定を行っておらず、オプションとして性別判定をつけることができるという施設もあります。いくつかのプランを設定していてその中でも性別判定をできるプランとできないプランがある、といった施設もあります。
認可施設では性別判定は行っていません。
NIPTを行っている病院だからといってどこでも性別判定ができるわけではないので、性別検査ができる病院かを事前に調べてから行くようにしましょう。