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いつからNIPTの年齢制限はなくなったの?

NIPTは出生前検査の1つで、妊婦が採血を行うだけで出産前に胎児の疾患について調べることができ、NIPTの検査を行うことによって分かるものにはダウン症や18・13トリソミーなどの染色体異常症があります。

NIPTは2013年に日本で導入された検査でまだ歴史が短く、倫理的な課題などもあるため規制や指針などが変更となることがあります。

では、NIPTの年齢制限はいつからなくなったのでしょうか?

NIPTの年齢制限はある?ない?

NIPTの年齢制限は2022年、つい最近になってなくなりました。しかしこれは認可施設においての話で、非認可施設ではそれよりも前から年齢制限なく検査を受けることができていました。

認可施設は日本医学会が認定している施設であるため日本医学会の方針に従ってNIPTを行います。そのためこれまでは、日本医学会が指定する条件である、“ダウン症などのリスクが高くなるといわれている高齢出産にあたる35歳以上”や“ほかの検査を受けて染色体異常症のリスクが高いと指摘された妊婦”などの条件を満たす妊婦でなければNIPTを受けることができませんでした。

しかし年齢にかかわらず胎児の疾患がないかを知りたいという声があったり、認可施設ではなく年齢制限がなく受けられる非認可施設を受診する人が増加していたことから認可施設でNIPTを受けるときにも年齢制限がなくなることとなりました。

ただ認可施設における年齢制限がなくなったのはつい最近のことであるため、未だに35歳以上でなければ検査を受けられないとしている認可施設もあるようです。

より重要になるNIPTを受ける際のカウンセリング

年齢制限を撤廃したことによってより多くの妊婦が今後NIPTの検査を受けたいと考え、検査を受ける人の数が増加することも考えられますが、それに伴ってより一層重要となるのがカウンセリングをしっかり受けることです。

非認可施設の中には適切な情報提供がされていなかったり、必要なフォロー体制が整っていない場合もあります。非認可施設で検査を受けて陽性だったがその後の説明が不十分でかえって混乱をまねいてしまうという事例も起こっています。

年齢制限がなくなって誰でも受けることができるようになりNIPTが普及したことでかえって妊婦やその家族の負担が大きくなってしまうことがないように、NIPTを受ける病院は慎重に選ぶ必要があります。